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ほぼ、1週間ぶりの投稿です。

今回は、お客様宅であった、さほど珍しくもないけどそこそこレアな事象を紹介します。

それは、表題にもありますが、敷地内の穴です。

穴といっても、いろいろあります。

3㎝程度の小さなものから、数十㎝ほどの大きなものまで。

原因も様々で、3㎝程度の小さな穴は、蛇やモグラなどの動物が主です。

大きな穴になると、地面の中に空洞ができ、陥没する場合が多いようです。

その、地面内の空洞ですが、私が確認したのは、建築時の埋戻し不足が多いようです。

(埋戻し不足といっても、地面に埋まっているものに大きな影響があるような重大なものではありません。あくまで、部分的な空洞です。)

地面に穴ができる順序は、次の通りと思われます。

何らかの理由で、埋戻しの土がまんべんなくいきわたらず、隙間ができます。

そこに、雨水などが流れ込み、空洞ができてしまいます。

その空洞の表層の土が陥没して、地面に穴ができます。

おそらく、このような感じではないでしょうか。

さて、地面の穴ですが、建物にとっては、さほど影響のあるものではありません。

(引き渡し後、何年もしてできた、数十㎝程度の穴の話です。引き渡し後すぐにできた比較的大きな穴や、引き渡し後数十年も経ってできた大きな穴などは、他に原因が考えられます。詳しい方に相談してみてはいかがでしょうか)

とはいっても、そこに水道の配管が埋められている場合、何かの加減で踏んでしまうと、破損してしまいます。

となれば、穴を埋めなければなりません。

この場合、やみくもに土などを入れてもうまくありません。

そこで、簡単な『水締め』という方法をご紹介します。

用意するのは、砂・水・バケツ・ジョウロ・移植ごて程度の小さなスコップです。

先ずは、砂を埋める穴を掃除します。

といっても、表層の弱い土を取り除いたり、穴の中の石ころを取り除く程度です。

穴の中の底や壁には、水がしみこむ隙間があると思われます。

その隙間を塞いでしまうと、水が抜けなくなってしまいますので、あまりよろしくありません。

穴の掃除は、この点を十分に注意してください。

穴の中を掃除したら、砂を入れていきます。

この場合、一気に全部埋めるのではなく、穴の1/3程度にします。

次に、砂が浸る程度まで、水をかけます。

砂が液状化するまで、十分に水を入れてください。

砂が液状化したら、スコップで、サクサクと何度も突き刺して中の空気を抜きます。

空気を抜きながら、水もたっぷりと入れていきます。

水が引くときに、地面の小さな隙間に砂が流れていきます。

この作業を、穴が埋まるまで、繰り返し行います。

この方法で、完全とはいいませんが、かなりしっかりと埋まっていきます。

バケツ1,2杯程度の穴ならさほど労力はかかりませんので、是非試してみてください。

上水の配管のところで、穴が開いています。

配管廻りは、あまりしっかりと転圧をかけられないので、ある意味やむを得ないのかもしれません。

『水締め』を行った後です。

砂なので、水は十分しみこんでいきます。

雨が降ると流れていくので、やや盛り気味に仕上げます。

『水締め』を行った翌日に確認した写真です。

1日でも、それなりに締ったようです。

今回、作業途中の写真は撮ってませんでした。

『水締め』いかがだったでしょうか。

ちょっとした穴を埋めるのに、簡単にできますので、是非お試しください。