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前回の投稿より、かなり間が空いてしまいました。

さて、今回も前回同様(排水の)つまらない話です。

前回はトイレでしたが、今回はキッチンです。

キッチンの排水の話をするうえで、確認することがあります。

それは、排水器具(トラップ)の形です。

皆さんの家のキッチンのトラップは、次のどちらでしょうか。

1 Sトラップ

キッチンの排水口の先に、S字状の器具が付いています。

これが、Sトラップです。

2 ワントラップ

ワントラップは、シンクの排水口の裏側に、バケツの様な大きな器具が付いています。

このトラップは、排水口に下の写真のお椀のようなものが、かぶせられています。

さて、キッチンのトラップが判ったでしょうか。

次は、排水の詰まりやすい部分です。

キッチン排水の詰まりやすい部分は、大きく分けると3ヶ所(ワントラップの場合は2か所)です。

1 Sトラップの器具の部分

2 トラップ(排水器具)から、排水管までの蛇腹管の部分

3 排水管以降

1と2の部分は、取り外して洗浄が可能です。

3の排水管以降で詰まっている場合は、専門の業者さんを呼んだ方が、無難と思われます。

Sトラップや蛇腹管を外す場合は、シンク下のバケツの様な器具は外さないでください。

その先の直径5~8㎝ほどのナットを緩めるようにしてください。

Sトラップや蛇腹管が外れたら、バケツなどに入れて、汚れてもいい場所へ移動してください。

間違っても、キッチンのシンクで洗わないでください。

Sトラップや蛇腹管が外れているシンクは、排水管へつながっていません。

Sトラップや蛇腹管を洗う場合は、棒などは使わないでください。

ただひたすら、水を入れて振るだけです。

時間に余裕があれば、詰りが取れた後に、洗浄剤につけておくのもいいかもしれません。

Sトラップや蛇腹管の洗浄が終わりましたら、取り外した時とは逆の順番で組み立ててください。

この場合、隙間なくしっかりと取り付けてください。

隙間があると、水漏れの原因となります。

また、ナットは無理に回さないでください。

ナットのしまりが固い(重い)場合は、まっすぐに入っていないことがほとんどです。

一度外して、まっすぐに入るようにしてください。

取付後は、ゆるく水を流して、漏れがないか確認してください。

最後に、キッチンの排水管を詰まらせる原因と、その対策です。

キッチンの排水管を詰まらせる原因は、固形物と動物性の油です。

まれに、残飯をそのままキッチンの排水口へ捨てる方がいますが、NGです。

きっちんの排水管は、狭いです。(蛇腹管で直径2㎝程度。Sトラップの場合、最低幅で15㎜程度)

細かな固形物でも、詰り出すと、あっという間に排水をせき止めてしまいます。

排水ネットなどで、防御してください。

次に、動物性の油です。

動物性の油は、冷えると固まります。

排水を流れた動物性の油が、排水管に付いたまま固まります。

はじめは僅かな膜だった動物性の油が、徐々に排水管を狭めていきます。

最後に、排水管に完全に埋まってしまい、排水管を詰まらせます。

対策としては、動物性の油が、蛇腹管などでとどまらないよう、押し流すことです。

毎食、食器類を洗われると思いますが、最後にお湯を洗面器1杯程度排水口へ流してください。

これだけでも、かなり効果があります。

ぜひお試しください。

尚、植物性の油(サラダ油やてんぷら油など)は、冷えても固まりません。

こちらは、排水口へ流しても排水管を詰まらせることにはなりません。

(環境的にはNGだと思いますが)

水栓は割と簡単に取り替えられますが、排水器具はメーカー純正のものでなければならないものも多々あったと思います。

取替が容易でない以上、今ついている排水器具の特性をよく知って、詰まらせないように付き合ってください。